『十三人の刺客』『七人の侍』『荒野の七人』

十三人の刺客 [DVD]

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十三人の刺客 通常版 [DVD]

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七人の侍(2枚組)<普及版> [DVD]

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 三池崇史の『十三人の刺客』が面白かったので、久しぶりに工藤栄一の『十三人の刺客』を見直す。
 本当に久しぶりだったので、三池版が原作に相当に忠実なのに驚く。
 大きく違うのは生き残る面子くらいか。

 三池版の『十三人の刺客』を見たら、黒澤明の『七人の侍』を見返したくなり、先日見る。
 五、六回以上は見ているはずなので、記憶のあやふやさに自ら驚くばかりだが、三船敏郎の菊千代が最後まで生き残ると記憶していた。
 最後の最後で死んでしまうのでびっくりして涙してしまう。

 『七人の侍』を見たら、幼いころ大好きだった『荒野の七人』が見たくなった。
 小さい頃テレビでやるたびに見ていたので、何回見たかわからないが、見直すのは何十年ぶり。
 『七人の侍』との大きな違いは、最後の決戦が村の外から攻め入るという逆のシチュエーションとなることである。
 人物面でも大きな違いがある。
 チコ(ホルスト・ブッフホルツ)が三船敏郎木村功の両役を兼ねている。
 はした金でこんな仕事を引き受けることが信じられず、金か宝石がらみの大仕事があるものと思い込んでいるブラッド・デクスターはユル・ブリンナーの昔なじみらしいので、『七人の侍』での加藤大介だとすると、『荒野の七人』で完全にオリジナルの人物は、拳銃恐怖症になって拳銃を抜けなくなったロバード・ヴォーンだけだということになる。
 なぜかこの映画のおしゃれなロバード・ヴォーンが子供のころから好きだった。
 『荒野の七人』を日本でリメイクするなら、大出俊がいいと思う。