頼山陽『日本外史』、黒澤明『用心棒』
- 作者: 頼山陽,頼成一,頼惟勤
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頼山陽の『日本外史(上)』を読む。
巻之一 源氏前記 平氏
巻之二 源氏正記 源氏上
巻之三 源氏正記 源氏下
巻之四 源氏後記 北条氏
巻之五 新田氏前記 楠氏
巻之六 新田氏正記 新田氏
まで。
歴史講談というところ。
幸田露伴の史伝以降、めっきりこうした文章はなくなった。
石川淳の『義貞記』や『諸国畸人伝』などが数少ない後継か。
もっとも、この両人の方が頼山陽よりはずっと文章の格調は高いと思うが。
黒澤明の『用心棒』を見直す。
『七人の侍』は走る姿が印象的だったが、『用心棒』はなんといっても三船敏郎の歩く姿。
『七人の侍』の最後の田植えの場面は、ミュージカルの萌芽で、北野武の『座頭市』につながるが、『用心棒』の歩くシーンは北野映画独特の歩くシーンにつながるようにも思う。
だとすると、北野武は結構黒澤明をよく見ているのか。
『用心棒』の山田五十鈴をみると、バーバラ・スタンウィックに似ているように感じたのだが、気のせいか。