タルコフスキー『ノスタルジア』

　十数年ぶりに『ノスタルジア』を見直す。
　映画自体は素晴らしかったのだが、主人公の亡命詩人を、ヴィクトル・エリセの『エル・スール』にでてくるオメロ・アントヌッティのようなふっくらした人物として記憶していたのが、まったく違っていて細身だった。

　『ジョジョの奇妙な冒険』の第五部で、ジョルノがギャング団に入るときに、ロウソクの火を消さないという試験が課せられるが、もしかしたら『ノスタルジア』の最後の部分にヒントを得たのではないだろうか。
　映画にインスパイアされることの多い『ジョジョ』なので十分可能性はあると思うのだが。